ふうこのばけつ Archives

テキストサイト『ふうこのばけつ』のアーカイブ。


エントリー

演劇:《RELAX》『フレームアップ・クライスト』

連続ドラッグストア強盗、ジムとマリアが匿名の通報により捕まった。しかし、ジムは俗に「カリスマ」などと呼ばれる「5% の人間」。しかも新米刑事ボブはジムの逮捕時に通称「ミランダ条項」で定められた被疑者への権利説明を忘れていた。生まれながらに人を支配する力を持つ怪物から72時間以内に自白をとらなければ不利という状況の中、精神科医キャリーは同じく「5%」に属する「天使」、ミカエルとガブリエルを召喚する。

例によって飛田展男氏参加の劇集団《RELAX》の番外公演に行って参りました。今年は本当に露出が多いなあ…ちと大変。ふうこごときで大変と思うくらいだから、もっとディープに追いかけてる人はマジ大変。

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貫井徳郎『慟哭』

慟哭

今日の読書は先日名古屋にお泊まりオフに行った時に名古屋の丸善で手に入れた著者サイン本。今の丸善の店長はミステリオタクなので、出版社のパーティーの後とか狙いめですぜ。と宣伝しておこう。

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ジョナサン・キャロル『死者の書』

死者の書

この本を見つけたのはクレイグ・ライス『マローン殺し』と同じく、創元推理文庫の『私の一冊』フェアにて。恩田陸氏お勧め本です。読書友達の1人に話したところ確かに(恩田陸が)好きそうだとのことでした。ふうこはその時最初の50ページ程を読んだところで、さもありなんと思いました。主人公が心酔する作家の絶版本を100ドルで買い取ろうとしているシーンで、その時受けた感じがちょうど恩田陸『三月は深き紅の淵を』や『月の裏側』の導入部分を読んだ時と同じだったからです。

で、途中で小野不由美『魔性の子』をやっつけたりしつつ(感想? 聞いて頂く程のものはないです…)やっと読み終わったのですが。

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クレイグ・ライス『マローン殺し』

マローン殺し―マローン弁護士の事件簿〈1〉

先日、世界一のジョークなるものが決まったそうです。読んでみたけど、こりゃ酔っ払い親父の寝言と紙一重じゃないか? 悪趣味。

で、今日の読書はアメリカの作家クレイグ=ライスが生んだ探偵、刑事弁護士マローンの唯一の短編集。東京創元社の企画『私の一冊』でふうこのお気に入りの若竹七海氏ご推薦ということで手に取った一冊です。

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お題:私が『思えば遠くへ来たもんだ』と思う時

日清のインスタントうどん『どん兵衛』が関西と関東で味が違うというのは割合有名な話かと思うのですが、最近はふたの裏にその旨印刷してあるのですねぇ。曰く、「東のつゆは、濃口醤油にコクのある鰹だし」「西のつゆは淡口醤油(なんて読むんだこりゃ)のまろやか昆布だし」。ご丁寧に「どこから関東・関西を分けているか」の図示まであります(ちなみに北陸・近畿以西らしい)。

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