ぱぱマグ
- 2002.04.13 Saturday, 19:09
- [今日の与太]
この度、駅前の酒屋さんが駅前再開発の都合でちょっとはずれたところに移動することになり、たまたま同居人が寄った際に引っ越し作業で出てきた昔のビールのおまけグラスをいくつか貰ってきました。…うううーふうこの方がご愛顧歴長いのに、ふうこが行った時には何もくれなかったぞぅ。
まぁそれはそれとして、そのグラスの中にこのビアマグがあって、ご対面の瞬間ふうこびっくり。
あぁっ ぱぱマグだっ
なんと、ふうこが子どもの頃、実家の父が晩酌に使っていたマグだったのでした。…まぁ当時は毎月ビールをケースで頼んでいたので、こういうおまけグラスを持っていたとしても不思議はないのですが、何が驚いたって、まずものすごく古い。ふうこの記憶から考えて20年は前の代物です。
そして、この大きさ。なんて小さいんだろう
と。
当時のふうこにとっては、このビアマグは持て余すに十分なほど大きく重たいものでした。それが証拠に、家族はこれをマグ
ではなくジョッキ
と呼んでいました。そして、家族で一番大きくて力持ちの父だけがこれを使って、大人しか飲めない飲み物を飲んでいたわけです。ふうこ俄然興味津々です。
父がビールを注ぐところに寄っていって、流氷のような彫り模様の向こうに白い泡がのぼっていくのをじっと見つめたり、暑い夏の日、父の居ない昼の間にこのマグに麦茶をとくとく注いで飲んでみたり(もちろん多すぎてお腹がたぷたぷ)。ふうこにとって、それは生まれついて最初に知った大人の聖域
でした。
それが今やこんなマグどころか甘太郎の大ジョッキあたりなら軽く空けてしまう飲んだくれぶり。これが泣けてこないで何だというのか。