漢(おとこ)の携帯メール
- 2002.01.31 Thursday, 18:55
- [今日の与太]
本サイトをご覧の皆様の中には携帯電話のメール機能を便利に使っていらっしゃる方も多いかと思いますが、キーボード入力を知っている身にとって、あのテンキーのぴこぴこ入力は辟易ものです。しかも電車の中なんかでキーアサイン音を on にしたままメール打ってる奴とかぶんなぐりたくなるんだよな。
さて、今回の話の主人公は以前本サイトの与太記事漢のメーラ
で人気を博したN主任です。
N主任の携帯もご多分に漏れずメール送受信機能がついてますが、本人の豪放磊落な性格から予想される通り携帯のメール機能には否定的で
携帯メールで250文字も入力できてどうする!!
と公言してはばかりません。ま、元々その携帯自体が会社支給なので、仕事の上で直電をかけたりかけられたりが主な使い道なわけです。
そんなある日のこと、N主任の携帯に共働きする奥様から長ーいメールが届きました。奥様は派遣でデパートの物販に携わっておられるそうですが、その時入った職場の環境が最悪だったらしく、たまりかねて休憩時間に切々とその窮状を訴えてこられたのでした。
N主任困りました。何しろ漢ですから、まずこういうメールに対して何と返すべきなのかが分かりません。しかも日頃から自分にとっては今日の待ち合わせ1時間遅れます
程度の使い道しかないと信じている携帯メールです。…だからといって放っておくと後々面倒なことになりそうな…。
結局、N主任は返信に
ハイ
とだけ書いたメールを送りました。
その日家に帰ると、奥様はとんでもなく機嫌が悪く、なだめるのに苦労したそうです。
- 直電
直接電話する
の略。管理職以上になると「携帯の電話番号」とはある種自分の存在証明で、ある事柄に己が関わった痕跡を残したい時、あるいは「自分が直接電話した」という事実によって相手に事態の緊急性、重要性を認識させる目的で行使される。[戻る]