WEBとメールと広告と(4) : もうすぐ .Mac の期限が切れます。
- 2003.09.21 Sunday, 01:52
- [今日の与太]
さて、Apple 社が提供する "mac.com" のメールアカウントおよび WEB スペース他の有料サービスパッケージ「.Mac(ドットマック)」ですが、去年の iTools からの名称変更+有料化から1年が過ぎようとしております。それはすなわち、ふうこをはじめとする .Mac 設立時の正規ユーザ組にアカウント更新時期が迫っておるということで。
去年のユーザ料金は初年度特別価格の $49.99 であったので、ふうこもとりあえずお布施を払ったんですが、今年は正規料金の 12,800 円。しかも移転前のサイトにメアドを晒していた関係か、このアカウント宛には読めもしない広告メールがよく届くため、投げ込み広告と歩行喫煙が世の中で一番嫌いなふうこは内心ムカムカしておりました。
そこで、今春戸籍移動したのを幸いに ML、メルマガやユーザ登録の類を全てやり直して放置準備完了。現在保持しているアカウントの更新料は払わないことにしました。
が、いかにも惜しいのは "mac.com" のドメイン。まぁ、どうせ更新だろうが新規登録だろうが正規ユーザ料金は安くはならないんで、2ヶ月ほど前に新しく別な名前でアカウントを取ってみました。90日間のフリートライアルがあるから、現在のアカウントの有効期限が切れるまで正規ユーザ料金を払う必要もないし、あわよくばこっちに移行してもいいだろう…今使っている ISP のメールアカウントとアカウント名を合わせたりして、密かに悦に入っておりました。
さて、新アカウントを取ってしばらくのこと。メールをチェックしていると、誰も知らないはずの新アカウント宛にメールが届いているのを見つけました。中を開くと、案の定スパムメール。この間取ったばかりで .Mac にログインする時以外は WEB フォームに入力したこともないし、.Mac のログイン画面は SSL 対応だし…
となると、答えはひとつ。.Mac の世界でも携帯電話の迷惑メールと同じようなことが起こっているということ。すなわち、@mac.com つきのメールアカウントをプログラムで自動生成して片っ端からメール送信、エラーで戻ってこないアカウントを「生きているアドレス」として収集、横流しです。.Mac で WEB ページを公開している人の場合はもっと簡単。ページ名にアカウントが見えるんで、生きているアドレスはすぐ分かります。
一応、スパムメールを転送すれば、サーバ側でそのメールの送信サーバを調べてそこからのメールを受信拒否してくれるサービスもありますが、いたちごっこになるのは目に見えているし、今のところ携帯への迷惑メールに対する一番の特効薬である「やたら長いアカウント名」も、ログイン名に使うことを考えると無理があり過ぎ。それ以前にアカウントからログイン名を推測できるというのは、アカウント乗っ取りなどの悪質行為に対して1枚壁が薄いわけで。そんなのに、12,800 円…。いろいろサービスがあるとはいえ、今使ってる WEB スペースの年間料金の 4 倍。いらんおまけはついてくるが、ディスク容量も WEB スペースのオプションでも負けてる上に、去年と違って円建てだから円高差益すら使えん(笑)
てなわけで、mac.com のアドレスは諦めることにしました。ちぇっ。