演劇『レッドA』
- 2002.07.02 Tuesday, 20:40
- [今日のエンタメ]
W杯終わりましたね。カーンの応援歌日本語版ほしー。2005-05-20T20:41:28+09:00 追記:手に入れました。
で、久しぶりのエンタメは、ふうこが上京してからこっち毎回参上している劇集団《RELAX》の年次公演です。声優飛田展男氏の所属している劇団
と言えば『ああ(-_- )』と思う常連様もいらっしゃるかと。
演劇をご紹介するのは初めてなので、まず最初に《RELAX》について。惹句は会話中心のストレートプレイを売りとする劇集団
…といってもふうこ演劇は詳しくないのでストレートプレイがどっちを向いているのかはよく分かりませんが、皆さんが「劇」と言われて思い出す辺りかとは思います。演技は常に一定レベルをクリアする安定感があり、脚本・演出を担当する EMI さんは1998年初演の『ペナルティー・マリア』で第4回日本劇作家協会新人戯曲賞優秀賞を受賞されている気鋭。サスペンス系をお得意とされているようです。
今回のシナリオもサスペンス風味、マザーグースの見立てと思われる夫婦惨殺事件に巻き込まれたジャックと、姉弟同然に育ったマリアとジルを中心に進みます。昨今のミステリのストーリーテリングの定石を完璧に押さえてある脚本で、モロふうこ好み。また普段は会話中心
の売り文句やミステリ風味であるせいか、やや会話の勝ったところもあるのですが、今回は演技と会話がよくなじんでいて、こなれてきたなー
という印象を持ちました。ただラストはミステリ好きとしてはにやりとしたけど、『ペナルティー・マリア』の時の衝撃は超えなかったかな…
劇団全体としては、敢えて言うなら落ち着きはあるけどライブならではのパワーという点では物足りない、という感じはあるのですが、じりじりと観客も増えてきていますし、少しずつ新しいものを取り入れつつ着実にキャリアを重ねており、これからがますます楽しみな劇団です。ふうこの少ない引き出しから損はしないから見ろ
と胸を張ってお勧めできるものの一つかな。
そうそう、今年10月には最高傑作の呼び声高い『フレームアップ・クライスト』の再演がありますので、ご都合のつく方はいかがでしょう?