ふうこ的「あたしンち」
- 2001.09.11 Tuesday, 14:26
- [今日の与太]
ふうこの母(当年50余歳)は、単なる市井の主婦だがなかなか面白い人である。基本的には物事をうじうじと考える性格で、すぐに乗り物酔いするなど体力もなく弱い人なのだが、言動が微妙に突飛なのである。動物占いがペガサスと知った時はかなり納得した。
まず、子供の頃ピアノが習いたいと言ったふうこに学校に吹奏楽部があるんだから、『ピアノやります』って入ればいいじゃない!
とのたまったことがある。…色々問題はあるが、まず吹奏楽にはピアノのパートはない。
次いでふうこが小学6年生の頃、一軒家なんだから動物を飼いたいという子供の期待に応えるべく、何故か九官鳥を買ってきて央助(おうすけ)
と名付ける。名前の由来は何だと訊いたらホントは弟につけようと思ってた
。娘二人の名前には特に口を挟まなかった父のインターセプトにあったらしい。弟は父に感謝するべきかと思う。
ちなみに央助がうちに来た当時は「あんたたち、家で乱暴な口をきいてたら央助が変な言葉を覚えるよ」と言っていた母だが、実際に彼が教えないで覚えたのは母が彼の隣でお針子の内職をやっていて失敗した時に思わず口にしていたあーあ
と、同じく母が風邪を引いた時に痰を切ろうとやっていた咳払いだった。
さらに、先程の説明と相反するが、近所で軒先にでっぷり太ったミニウサギをケージに入れて置いている家にリードのないハスキー犬がふらりとやってきて、血が騒いだかケージを前足ではね飛ばして中のウサギをいたぶり始めたのを目撃し、夢中で犬の背中に飛びついて止めたという英雄譚もあったりする。残念ながらウサギはショックで死んでしまったが、ウサギをやられた家の人は母の方をよっぽど心配していた。
ところで、犬って血が混じる
と言って、血統書付きでも一度雑種とかけたらそれ以降は雑種しか産まなくなるんだそうですね。母とその話をしていると、母がぽつんと言いました。
不思議だね。人間は、どうして血が混じらないのかねぇ
お母さん。普通そこは犬はどうして血が混じるのか
って思うとこでしょ。
まぁ多分、人間も血が混じってるんだろう。