旅立ちの季節
- 2002.03.02 Saturday, 21:13
- [今日の与太]
三月です。別れの季節ですね。
さて、世の親にとって息子や娘が親元を離れるというのはやはりセンセーショナルなもののようで。ふうこめも親元を出てはや幾星霜(んなこたない)でありますが、母が世間話で娘が東京に…
というと
娘さんが!
独りで!
東京に!
まぁまぁまぁ!
てな具合に驚かれるとか。ちなみにふうこ、東京都民であったこともなければ勤務地が東京だったこともあまりないんですがね。
そして、その行き先が外国だったりなんかすると、親のはしゃぎっぷりはさらにエスカレートします。盆正月の集まりで親戚連中がやれ娘が息子がここに行った、あそこに行ったと自分のでもない洋行自慢をするのはよく聞く話ですが、去年から仕事でちょくちょくスウェーデンに出向いている友人Kなどは、いつもそんな騒ぎを横で黙って聞いて(または聞かされて)いるだけの自分の父親が今年の正月は
なぁに、Kはスウェーデンに行ったわ
と誰に言うともなく呟いたと母親から聞かされまさかあんな世界の端っこ(本人談、念のため)に行ったのが自慢だったとは
と驚くことしきりです。
さらに、その昔うちの母が何かの集まりに出て帰ってきて、げらげら笑いながら教えてくれたのが
あのね、○○さんの娘さんが留学するらしいんだけど、その人一生懸命『娘はアメリカのロンドンに』『アメリカのロンドンに』って言うの
…どこなんだ、そこは。ミスリードも甚だしいことキャバレーの名前のごとしである。
ともあれ、親をかように浮き足立たせる子の巣立ち。心して行きなされ、若人よ。