ふうこのばけつ Archives

テキストサイト『ふうこのばけつ』のアーカイブ。


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自動化の功罪

世の中、コンピュータによる管理が導入されて速く便利になったものがたくさんありますが、案外そうともいえないものもあったりします。

例えば、ふうこが利用する私鉄の清算窓口。ターミナルステーションである品川駅では JR への乗り継ぎ清算もやってくれるのですが、出札口には駅員による清算窓口と自動清算機が混在しています。数の比率は窓口が5〜6(時間によって閉めてる窓口もある)に対して自動清算機は1機のみ。

それもそのはず、清算機で JR への乗り継ぎをしようとすると、まず切符を入れて「乗り継ぎ」か「清算」を選び、今度は乗り継ぎ先までの運賃を選ぶ。ここで運賃が分からなければ、「駅名で探す」を指定して、次の画面で路線を選択してから駅名を探して、やっと支払い運賃が確定するということになるのです。ちょっと機械の操作が苦手な年配の方などはすぐ画面の前でおろおろされるし、それに加えてタッチパネルの感度もあまりよろしくなくて(みんなが同じ場所を触るので画面がへたっている)若い人でもイライラすることしきり。ところが、窓口だったら駅員に切符を見せて無造作に行き先駅名を告げれば一発で料金が出てくる。間違いなく窓口の方が回転が速いわけです。

さらに驚くべきは、定期券を使って乗り越しをした上に乗り継ぎする(つまり清算を開始する駅名が券面上に見えない)という場合でも、通常の乗り継ぎとほぼ同じレスポンスタイムで運賃を教えてくれること。殊ユーザインタフェースという点では、まだまだコンピュータより人間にアドバンテージがあるんですねぇ。

…という話をしようとした矢先に、同じ品川駅の清算窓口で定期券での乗り越し+ JR 乗り継ぎをしようとしたら、乗り越し清算分しか教えてくれないので聞き返すと思ったより高いと言うと思ったかいや、横浜からだから…と見当違いの説明を始め、やっと話が通じて 450 円に 1000 円札と 50 円を出したら 550 円お釣りを返してくるというべったべたの駅員に遭遇。…いや、定期の行き先と同じところへ行くのに遅刻しかけて別路線を回るふうこも悪いけどさぁ。