ふうこのばけつ Archives

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ふうこの海外つまみ食い道中(7):巴里の日本人(1)

前回までのあらすじ
ついにロンドンを脱出、フランスに入国したふうこ達。しかし、英文科卒で英語は多少できたふうこも仏語はさっぱり、微妙にびびりが入っているらしい。ここで主従逆転か?

楽しみにして下さっていた皆様、長い間お待たせしてすみませんでした。やっとパリのお話を始めることが出来ます。が…放置の言い訳も入りますが、実はふうこ達、パリのことはあんまり覚えていません(汗) どうしてなのかちょっと考えてみましたが、やっぱり言葉が分からないと街を歩いていて入ってくる情報が格段に少ないのですね。現地の方と話もできないし、行ったレストランの名前ですら読めない。勿論、本人達があまりにもパリに関心がなかったというのが一番ですけど…(反省)

ということで、これより先はロンドン編よりコンパクトになりますことをご了承願います(_ _)

上陸

3時間30分の長旅を経て、ユーロスターはパリ北駅に到着しました。思ったよりこじんまりした駅です。が、ちゃんと換金所がある辺りが越境鉄道らしい。

駅で出迎えてくれた現地係員は、ふっくらとして色白のお姉さん。お手洗いはいいですか? 換金はいいですか? では行きますね、とあっという間に迎えの車に詰め込まれて出発。…どうやらケツかっちんらしい。車中で地下鉄回数券(カルネ)やらレストランガイドやらを渡され、「ロンドンより治安が悪いですから」と繰り返し注意されつつホテルに落とされ、「ごめんなさいね、ではごゆっくり〜」と風のように去っていきました。…。とりあえずチェックインの手続きはしてもらえたから、上に上がろうか。

宿泊先は CONFORT HOTEL 。『地球の歩き方』はもとより、先ほど車の中で渡されたホテルガイドにすら載っていない小さなホテルです。通りからも奥まった場所にあって落とされた時はかなーり不安でしたが、ふうこ達の部屋は角部屋のツインでかなり広く、カントリー調の内装でゆったりくつろげました。写真は狭い通路でバイオハザードごっこをする相方(^^;)

食事

パリについてまず一番最初に心配したのが当日の夕食。ホテルの部屋で一息つきながら、ふうこ的にはお腹も空いてないし、食べるにしてもなんか軽めのものですませたいなーと思いつつ相方を振り向いたら、相方は熱心にレストランガイドを物色中。えー(@@ ) まぁいいけど。HIS がワープロで作成したらしきムーランルージュのディナーツアーの案内を見たら「ジーンズ不可」が取消線で消されていたので問い合わせてみたら、取消線ではなく強調線だと言われました。もうちょいまともに引きなさい。で、結局スッチーご用達という日本語のメニューを出してくれる店へ行くことに。すまんことに場所も名前も覚えてませんが、メトロでオペラ座駅から6つ位のところでした。

店ではワインと前菜、メインを頼みました。私は牛、相方は鴨だったかな。デザートはお腹の具合で断念。確かにメニューは日本語だったけど店の人が日本語を話してくれるわけではないので、びびって全部相方に任せたら、彼は簡単な会話が書いてあるブックレットと初対面の人に例外なく好印象を与える押し出しで乗り切っていました。ワインのテイスティングの時、年に何回見られるか分からないワンダフルスマイルでウィ!と答える君は眩しかったよ…。19時過ぎに入った時にはまだ閑散としていた店内も、帰り際には家族連れもやってきて賑やかに。パリの人たちには19時はまだまだ宵の口です。それもそのはず、これがそのレストランの帰りに撮影したもの。現地の夏時間で 20:30 頃です。パリの夏は日が長い。

で、一晩眠った次の日のホテルの朝食。前日は帰りもちょっと遅くなってワインを飲み過ぎたふうこ達ではありましたが、ちゃんと起きて行きました。メニューは所謂コンチネンタル、クロワッサンとプレーンオムレツ、飲み物はオレンジジュースか紅茶・コーヒー…って、何でこんな美味いわけ! クロワッサンはバターがたっぷりでふんわり、オムレツもふんわり半熟。取り分け用のスプーンで崩れないように取るのが一苦労。イギリスの朝食はパンがぱさぱさしてて、スクランブルエッグもトングでつかんだら固まりががばっと取れるような感じだった…同じコンチネンタルでどうしてこんなに違うんでしょうね。