ふうこの海外つまみ食い道中(8):巴里の日本人(2)
- 2004.01.29 Thursday, 23:38
- [今日の与太]
- 前回までのあらすじ
- パリに上陸したふうこ達。今のところ衣食住は足りている様子だが、礼節は微妙かもしれない。旅の恥は持ち帰りましょう。来た時よりも美しく。
もはや何を言っているのかさっぱり分からないあらすじですが(-_-;) ふうこ達のパリ初体験は続きます。今回はもっと観光らしいお話です。
買い物
ふうこ達が泊まったホテルは路地にありましたが、実はオペラ・ガルニエの裏を走るリシュリュー大通りからほど近く、免税店がたくさんあって買い物にも便利でした。とりあえず到着した日にオペラ・ガルニエの裏に並んでいる松坂屋とプランタンまで足を伸ばしました。松坂屋は当然ながら客が殆ど日本人。一応地元の方も利用する普通の百貨店らしく地下にはフードマーケットもありました。いかにも外国!なディスプレイやパッケージングが可愛らしい。生ものは保管が難しいので手が出ませんけども。相方は何故かホテルの部屋でワインを飲むことにこだわっていて、松坂屋で栓抜きだけ先に買い込んでいましたが、結局ワインは一本も買いませんでした。日本の半額くらいですごくおいしいと聞いていたのに、残念。
余談ですが、紅茶の国イギリスではあんなにスターバックスが普及していたのにパリには1件もありません。てか、どうやって探せばいいのか皆目分からず、思いあまって松坂屋のインフォメーションのお姉さんに訊ねてみたら
フランス国内にはそういったお店はありません。カフェはたくさんありますから…
と、いかにもうさん臭い奴を相手にするような顔つきで言われました。いや、別にフランスのカフェを差し置いてスタバが飲みたいって訳じゃないのよ…ちょっとお友達へのお土産が欲しかっただけなのに。でもそんな手前勝手な事情は相手に伝わる筈もなく、そそくさと礼を述べてその場を辞しました。
2005-05-23T13:26:43+09:00 追記:次の年にはあっさり初出店してたけどな。ざま見さらせ。
市内観光
さて、パリ滞在中もロンドンと同じくバス半日市内観光のオプションがついていました。ロンドンで何となく勝手が分かったので、我々も気軽に出発。集合場所はリシュリュー通りの "PARIS LOOK" という免税店の前。
やってきたのは大きくてきれいな観光バスと、やせたロングヘアーのお姉さんです。何やらシニカルな喋り方をします。スタバのことを訊いた時も思ったけど、「巴里の日本人」はどうも古くさい外国人コンプレックスが強い気がする…。「倫敦の日本人」もそういう部分がないとはいえないだろうけど、結構見せないようにしていた雰囲気があるんですよね。ま、お姉さんも別に喧嘩を売ろうってわけではないらしく(当然)、話してみたらいい人でした。10年以上フランスに住んでいるのに現地で産んで育てている息子にはママの仏語、発音が変
と言われるとか…って、そんなこと言うから卑屈に見えるんだってば。
で、バスは例によってパリ市内をびゅんびゅん通り過ぎます。コンコルド広場、凱旋門、エッフェル塔、ムーランルージュ…エッフェル塔ではバスを降りましたが、何でも7月14日のパリ祭に合わせて何か準備中らしく、そばには寄れませんでした。そういえばコンコルド広場も仮設スタンドを建設中で、道がぼこぼこでした。そんなわけで写真は殆ど無理でしたが、バスの中から何とか撮った凱旋門。
と、これで終わりというわけではなく、今回の目玉はモンマルトルの丘の頂上に立つサクレ・クール寺院。19世紀に建てられたロマネスク・ビザンチン様式のカソリック寺院です。バスは参道の下までしか来られないので、歩いて登って参拝をして、画家の卵が集まるという広場をひと回りして帰ってきました。これが登る途中で撮った写真。雲ひとつない快晴の空に白亜の大聖堂がきれいに映えて、お気に入りの一枚です。
丘の上に着いて一旦集まり、ガイド氏の説明を受けてから中に入ります。残念ながらカメラは禁止。今も現役の宗教施設なので、歓声を上げたりして騒ぐのも厳禁。見学の人は構内の外周を左からぐるっと右回りに見ていきます。天井の中央に大きくて大変美しい壁画があり、荘厳な雰囲気です。順路のあちらこちらにキャンドルの棚や清めの水をたたえた浅い器があって、キリスト教の心得のある方はキャンドルを買って火を捧げたり、水を指で額につけて、頭を垂れて祈りを捧げたりしていました。順路の最後の方、正面から向かって右隅の奥まったところに土産物屋があり、ハガキやしおりを売っています。大変な混雑。店番をするシスターは愛想のない人物。お釣りが足りないようで、絵ハガキを買って5ユーロ札を出したらイヤな顔をされてしまいました。さらに、ふうこのすぐ後に相方が買い物をして札を出したらもうお釣りを出してくれず、ふうこが先ほどのお釣りで立て替えることに。ここに限った話じゃありませんが、海外旅行では必ず通貨で困ったことが起きます。両替すると紙幣しか出してくれないのに、現金しか受け取らない店って高額紙幣を嫌がるし…。お金持ってても、使えなくてやきもきしちゃいますね。