ふうこのばけつ Archives

テキストサイト『ふうこのばけつ』のアーカイブ。


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長崎原爆の日です。

今年は6日の広島原爆の日にはちょっと反応しきれませんでしたが(だって8時15分…)、今年は9日が土曜だったので、起きて TV で「長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典」を観ました。

ご愛顧の皆様はご存じの通り、ふうこは生まれも育ちも広島でして。広島にいる頃は、毎年8月6日8時15分と9日11時2分の原爆投下時刻にはサイレンが鳴りまして、その音とともに黙とうを捧げておりました。…寝てても親に叩き起こされてたもんです(笑)

さて、ふうこが毎度こういうものに触れる度に思い出すのが、小学2年生の時に学校の体育館で観た映画『ピカドン』で。ふうこの「原爆」原体験であるとともに、誤解を恐れずにいうなら「映像による残酷表現」の原体験でもあります。

が、この映画、本当にすごいんですよ。本当に何のドラマもなく、ただただ「その日、その瞬間」に広島に住む市井の人々に何が起こったかをアニメーションで淡々と描いているんですが、もう、腹立つんですわ。単純に人がこんな死に方していい筈がないという。別な側面から言えば、資料館見学やドキュメント視聴などの後に感じる本当に知ったと思える領域へは手が届かない感覚を補完し、さらに凌駕する内容といっても過言じゃないでしょう。本当に、ばたばた人が死ぬから。動画で。

だから。やっぱ許せないんだよ、ガンダム SEED の「戦争」表現って。制作側がどんなに『現実の残酷さを描きたかった』だのと主張したところで、出てるもんは中途半端に好奇心を煽る程度の効果しかない。エンタテイメントの限界を超えるような気概がないなら大人しくしてろってんだ。

って、それが言いたかったんかい…<俺