Archives映画『ミニパト』・第１話「吼えろ！ リボルバーカノン」
- 2002.04.01 Monday, 20:29
- [今日のエンタメ]
本日ご紹介のエンタメは『WXIII』の併映で、『攻殻機動隊』で世界に名をとどろかせた押井守氏が久々にギャグの脚本を書かれたという10分程度の小品です。３作あるそうですが１回に見られるのは１作のみという、出し惜しみの基本を押さえたマーケティングがされてます（笑）
内容については『ミニパト』のタイトル通り、基本はパトレイバーキャラが２～３頭身で画面を縦横無尽に駆け回る他愛ないものですが、関わっている人間のことを考えると今更そんな自己満足的な単純さで終わる筈もなく、作画にはとんでもない仕掛けが入ってます。その名も「パタパタアニメ」。厚紙に描いた絵に割り箸をつけてごそごそとやる紙人形劇の手法を 3DCG で再現という手の込んだものです。
ていうか、あまりに紙人形のチープさや作画の筆ペンタッチがもつ脱力系の味わいが自然すぎて、パンフ見なくちゃどのくらいすごいのか分かりません（笑）それによると、何と実際に紙人形劇を実演して、その上に 3GCG レンダリングした可動パーツをかぶせるという手間をかけているのだそうです。ああそりゃ１回に１本しか流したくないわけね(^^; なんかどんでん返しとかやってたし、銃を撃つ時はちゃんと火薬の発光効果を入れたりとか、CG のうまみも最大限利用していて、さすがの一言です。
ちなみにふうこが見た話は、特車二課第２小隊長後藤喜一氏がパトレイバー「イングラム」の武器「リボルバーカノン」について隊員の実演付きで延々蘊蓄をたれて終わりというこれまた脱力の内容。が、その蘊蓄具合が続けて上映された『WXIII』を見るのに役立ちました（笑）最初は絶対本編(?)への布石だと思ってたよ。
なお、そのほか２話のタイトルは「あゝ栄光の98式AV！」「特車二課の秘密！」だそうです。
総評としては共に見に行った連れ曰く「３作まとめてDVD 出たら即買い」。そうですね。ぜひ。